20151227

貳來展#5、終了

『貳來展 Ziqu Exhibition #5』
2015.12.15(火)—24(木) at The Artcomplex Center of Tokyo ACT3

会期無事終了致しました。
会場風景などの写真をまたFacebookのアルバムにまとめましたので、宜しければご覧ください。
「貳來展 Ziqu Exhibition #5」  ※FBアカウントが無くてもご覧頂けます。

+++

ACT2階は展示室が5つ。
他の展示へ来られた方がふらりと観て行ってくださる事も多く、様々な出会いを齎してくれます。
今回はACTの1年締めくくりとなる展示会期にやらせて頂き緊張しましたが、恒例のX'mas10号展、それに多くのファンを持つお二方の個展と同じフロアという恵まれた環境により、沢山の方がお立寄くださいました。

いつも来てくださっていた方にやっとお会い出来たり、初めて観てくださった方とご縁も出来たり、普段中々居られませんでしたが今回ほぼ在廊する事が出来て本当に良かったと思います。
画材や技法等への疑問や作品についてのご感想、また以前から観てくださっていた方からは作品の変化について等、実に様々聞かせて頂き、大変実りある展示となりました。
会話も立ち回りも不得手な自分がこれだけお話出来たのも、皆様に温かく応じて頂けたお陰です。
貴重なお時間を有難うございました。

今回は制作中に自分の中で色々な変化があり、自然と画材や構図、色の使い方等にも新しい試みが多くなりました。
これまで悩んでいた部分やクリア出来ずに居た課題をふっと乗り越えた様な、なにか手応えの様なものを感じていて、それに対する反応がとても良かった事で自信にも繋がり、作品ご購入くださった方やご意見・ご感想聞かせてくださった方々には感謝するばかり。
Xmas展の両作、個展でもほぼ全ての作品に売約が付き、多くの方の元へ旅立つ事となりました。毎回寂しさはあるけれど、「この作品を手元に置きたい」と感じて頂ける事、とても幸運で有難い事と思っております。
対の作品が別々の方の元へ行くのもまたご縁かなと。
勝手気侭な"モノ"ばかりですが、どの作品も永くお付き合い頂けましたら幸いです。


貳來展#5には「とらわれる」というテーマがありました。
(個展で毎回書いている短い文章は密かなテーマをいつも孕んでいるのです)
おかしな話ですが、「とらわれる」というテーマを描きながら自分はどんどん枷を外していけた、何か一つの、大事な起点となる個展になった様に思います。

一番最後に飾っていた作品「深境(しんきょう)」は今年3月の作品で個展のテーマの元に描いた訳ではないのですが、展示の流れを考えていたら締めにぴったり嵌りました。
とらわれること、それに甘んじること、抵抗すること、それからとらえる側のモノ、様々にぐるりと一周した最後。
そうして、貴方は?という漠然とした問いの様な。作品を覗き込む相手の深い部分にある"心境"を映し出す"鏡"のイメージでもありました。
この作品は気にされる方は多かったのですがご購入に至る方はおらず、「確かにそういう奴かもしれないな」と何となく納得していたのですが、本当に最後の最後で売約が付き、何だか不思議な運命の作品だなあと感じています。

FBアルバムの作品写真は展示順に並べたので(少し見辛い絵もありますが)、こんな話も思い浮かべつつ楽しんで頂けたら嬉しいです。


最後に、会期終了後Twitter等でも書きましたが改めて。
作品ご購入くださった方、お声掛けくださった方、ご来場くださった皆様、告知にご協力くださった方々、ずっと応援してくれている周りの皆。
それから館長を始めACTスタッフの皆様、搬入出も含め11日間!今年も大変、大変お世話になりました。
関わった全ての皆様に心より感謝申し上げます。


2015年の展示は以上で全て終了です。今年も1年間有難うございました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。


貳來



+++

生で観られて良かった、という声が非常に多く、言い表せない程に嬉しかった。
個展の度に思うけれど、描いている側の内にあるものって観る方に本当によく伝わるなあ。
言葉にはならないものまで全て。
目を合わせて生身の人間と話すのと、電話や文字のやり取りとでは全く違う様に、原画と向かい合ったからこそなにか通じるのだろうと思う。

理想はいつでも先に居る。ほんの少し近付けても嘲笑う様に更に先へ行ってしまうから、また一歩ずつ踏みしめて精進して行きたい。


そして何だか不思議なのだけれど、最終日に自分の作品たちをゆっくり見納めながら、こうして展示をするよりもっと前の自分と絵の間にあったものが当たり前の様にそこにあるのを感じた。

忘れていた訳ではない。けれど私には見え難くなっていたのかもしれない。
唐突に開けた視界の中で、それが私の"軸"に在る事が心底幸せだと思った。